2019年4月16日
御坊市津波避難タワー整備事業(新町地区)
この事業の目的は、御坊市薗(新町)地区は、市街地の南部で2級河川日高川の河口部に位置し、
海抜も低く、過去の南海トラフ沿いで起こった巨大地震では、地区全域に津波による被害が記録されている。
また、平成25年3月和歌山県公表の南海トラフ巨大地震による津波想定でも、
整備予定地における浸水深が約5.2mと想定されているとともに、
地震発生から25分後には浸水が始まるとされている。
しかし、市街地で浸水深を上回る高層階を有する建物は中・北部に集中し、
この地域付近には、高台や新たに津波避難ビル等の指定可能な建物がないため津波避難困難地域となっている。
このため、対象となっている全ての住民(想定避難者数690人)が避難可能となる施設の整備が早急に求められている。
こうしたことから、想定浸水深よりも高く地震・津波に対して安全で高齢者(御坊市の高齢化率28.9%(平成27年度国勢調査))、
乳幼児、障がい者等の災害時要配慮者や避難が遅れた人等を
津波から身を守るために必要な津波避難施設として津波避難タワーを整備することを目的とする。
工事概要>
敷地面積 677.67m2 想定浸水深 5.2m
避難階の面積 378m2(189m2×2層) 22.5m×8.42m
避難階の高さ(8.5m以上) 2F-GL+8.7m RF-GL+11.42m 2フロア(2層式)
鉄骨造 高強度角型鋼管柱によるラーメン構造